2018年10月25日

横山義志さんより:「パリ東京タンデム」のご紹介

先日、「東京芸術祭2018」についてご案内をいただいた横山義志さんから、より詳細で正確なご紹介をいただきました。以下に、ご連絡いただいた文章を転載させていただきたいと思います。どうもありがとうございます。



1999年卒の横山義志と申します。近況報告も兼ねて、今週末の公演のご案内を。2007年からSPAC-静岡県舞台芸術センターという劇場で主に海外招聘の仕事をしており(今は「文芸部」というところに所属しています)、ほぼ毎年フランス語圏の作品をご紹介していますが、もう一つ、今年から「東京芸術祭直轄事業ディレクター」という肩書で、「直轄プログラム」というのを担当しております。

今週末、「パリ東京タンデム」として、フランスから以下の二作品をご紹介いたします。

『ガラスの動物園』 10月27日(土)、 28日(日) @東京芸術劇場 プレイハウス
作:テネシー・ウィリアムズ 演出・舞台美術:ダニエル・ジャンヌトー
http://tokyo-festival.jp/2018/program/1699/
『ダーク・サーカス』 10月27日(土)〜29日(月) @東京芸術劇場 シアターウエスト
原作:ペフ 作・出演: ステレオプティック(ロマン・ベルモン、ジャン=バティスト・マイエ)
http://tokyo-festival.jp/2018/program/1703/

ダニエル・ジャンヌトーは昨年1月からジュヌヴィリエ劇場のディレクターに就任したのですが、それには『ガラスの動物園』の成功が大きかったようです。クロード・レジの舞台美術でたびたび「批評家大賞」を受賞し、サラ・ケイン、ストリンドベリ、メーテルリンクなどを上演してきましたが、SPACからの上演提案により初めてテネシー・ウィリアムズをちゃんと読んでみたら、それまでのイメージが覆された、といいます。この『ガラスの動物園』は、テネシー・ウィリアムズの指示通りにリアリズムから離れ、紗幕や映像を使っている貴重な演出にもなっています。フランスではコリーヌ国立劇場他、二年間ツアーをつづけ、東京で記念すべき100回公演を迎える予定です。

よろしければ、以下の「見どころ紹介」もぜひご覧ください。
http://tokyo-festival.jp/2018/column/2007/

ライブパフォーマンスデュオ「ステレオプティック」による『ダーク・サーカス』はアヴィニョン演劇祭2015で喝采を浴び、今世界中でツアーをつづけている「超ローテク・ライブお絵かきパフォーマンス」です。空中ブランコ乗りはブランコから落下し、猛獣使いは猛獣に食われ・・・あぶないサーカス団の一夜限りの公演。絵本作家として有名なペフによる書き下ろし作品を、木炭や砂絵、水絵、影絵などさまざまな手法を使って描き出し、それが昔懐かしいオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)でスクリーンに投影されます。そこにもう一人がいくつもの楽器を生演奏して伴奏をつけていきます。子どもの残酷で奔放な想像力を刺激する、ブラックユーモアに溢れた作品を、子どもでも使いこなせる技術に徹底的にこだわって上演しています。

こちらも以下に「見どころ紹介」を書いております。
http://tokyo-festival.jp/2018/column/2014/

昨日は東京芸術祭に元立教大学総長の吉岡先生もいらしてくださいました。またフランス科の先輩西尾祥子さんも別の作品に関わってくださっています。

私は上記演目公演時には劇場におります。また学習院大学でも教えていますので(金曜日です)、東京でも静岡でも、機会がありましたらぜひお声をかけてください。またみなさんにお目にかかるのを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
posted by フランス科研究室 at 12:29| イベント

2018年10月11日

東京芸術祭2018のお知らせ

フランス科を卒業され、現在はSPAC(静岡県舞台芸術センター)文芸部でご活躍の横山義志さんから、「東京芸術祭2018」のご案内をいただきました。
フランスの作品も二作品上演されるとのことです。東京でフランス語のお芝居を見ることのできる、貴重な機会でもあります(29歳以下は、とくに安くで見ることができるようです)。カタログをフランス科の部屋にお送りいただきましたので、ぜひご覧いただけたらと思います。

東京芸術祭2018の詳細は、以下のサイトをご確認ください。
http://tokyo-festival.jp/2018/
posted by フランス科研究室 at 13:01| イベント

2018年10月09日

ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」第1回「マンガとスクリーン」

早稲田大学の研究部門「イメージ文化史」主催の連続ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」の第1回(「マンガとスクリーン」)が、10月26日に開催されます。
本科教務補佐員の中田健太郎氏も登壇いたします。みなさま、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

詳細は、以下のサイトをご参照ください。
https://www.waseda.jp/flas/rilas/news/2018/10/04/5196/



主催:早稲田大学総合人文科学研究センター研究部門「イメージ文化史」
2018年度 ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」第1回「マンガとスクリーン」

『マンガを「見る」という体験 フレーム、キャラクター、モダン・アート』(水声社、2014年)、『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』(水声社、2017年)という、二冊の論文集にまとめられてきたワークショップ・シリーズの第三弾! 今回は、さまざまなメディア体験との対比から、あらためてマンガの体験について考えます。

・日時  2018年10月26日(金) 17:00〜19:30
・場所  早稲田大学戸山キャンパス36号館6階682教室

・登壇者:
中田健太郎(日本大学他非常勤講師)「マンガのなかのスクリーン、スクリーンのなかのマンガ」
ドミニク・チェン(早稲田大学准教授)「マンガと読者の相互行為(インタラクション)を考える」
posted by フランス科研究室 at 17:19| イベント

【訂正・再掲】ワークショップ「シュルレアリスム美術を読む」第1回

先日お知らせをいたしました、10月19日に開かれる「シュルレアリスム美術を考える会」主催のワークショップですが、教室が「32-322-2」から「32-322-1」へ変更となったとのご連絡をいただきました。先日の記事を削除のうえ、あらためて以下に現在の情報をもとにお知らせをさせていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。



シュルレアリスム美術を考える会 企画ワークショップ
「シュルレアリスム美術を読む」第1回

日時:2018年10月19日(金) 18:00-20:00
場所:早稲田大学戸山キャンパス 32-322-1教室

テーマ「心的エネルギーとイメージ」

長尾天(日本学術振興会特別研究員PD)
「イヴ・タンギーを読む」

岸みづき(早稲田大学ほか講師)
「マッタ、パーレンの絵画とキュビスム論」

*第2回は12/21、第3回は3/6を予定。

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posted by フランス科研究室 at 17:07| イベント